思い出話をひとつ 1/4
俺は10代の頃からよくインターネットを使って人に会ってた。
快楽を求めてね。
会ったばかりの、お互い体目的の出会い。
キスなんかしちゃって。
好きでもないのに。
好きでもないのに。
セックスは気持ち良い。
そりゃ、上手い下手はあるけどね。
セックスも性格表れるし。
気持ち良いけど
終わった後の空しさったらなかったな。
でも、出会って来た中には
優しさのあるセックスをする人もいた。
そのうちの1人。
当時18歳の俺に対しその彼は一つ下だった。
身長180cmある俺に対してその彼は185cmくらいあっただろうか。
とにかく大きかった。
いつもの様にシャメを交換して
お互い良かったら待ち合わせ場所、時間を決める。
そしてドキドキの駅での待ち合わせ。
念入りに体を洗い、香水を一吹き。
当時普通系の俺に対して待ち合わせ場所に現れたのは
ヤンキーの大人びた感じ。
なんとなく、何かを悟っている様なんだけど少年の様な雰囲気も残して。
とにかく、なんだか魅力的に見えた。
と、同時に。
「あ、こりゃ嫌われたな」
と思った。
だから
「気に入らなかったらこのまま帰って良いからね?」
と言った。
でも彼は「行こう」と。
年下に連れて行かれる俺。
連れて行かれたのはとある公園。
つづく