夕暮れの翼

バイセクシュアルの翼がこれまでのこと、今のこと、未来のことなどを含めて感じたことをそのままオブラートに包まず書ける様にと作ったスペース。

思い出話をひとつ 3/4

 

のどかな池でボートの上

大きな17歳の男の脚の間に

まぁまぁ大きな18歳の男が座り

同じ方向を見上げながらゆっくり流れて行く"時"。

 

 

なんだか恥ずかしくて落ち着かない。

何を話したか覚えていない。

 

 

「あー眠い!」

 

 

そういって寝転ぶ龍。

 

 

そして自分の方に俺を抱き寄せる。

 

 

2人で上を見上げる。

 

 

つーか重いだろ。俺。

言わないけど。

 

 

なんだか恥ずかしくなって

元の向き合う体制に戻る俺。

 

 

かといって

まともに目も見れない俺。

 

 

「なに、恥ずかしいの?いいじゃん。おいでよ」

 

 

なんなんだこいつ。

自分に相当自信があるのか、

それとも何にも気にしないやつなのか。

両方か・・・

 

 

恥ずかしいけど嫌なわけがなかったから

元に戻る。

 

 

そうしてゆっくり流れる時。

 

 

もう少し厳密に言えば

のどかに速く過ぎ去る時だったかな。

 

 

あっという間の1時間。

 

 

ボートは1時間で元に戻さなきゃいけない。

 

 

そりゃね、楽しかったよ。

今までにこんなやつに会った事無かった。

 

 

恋?知らないけど今となってはそんなこと

どうでも良かった。

 

 

ただ、なんとなくだけど

ホストに夢中になる女の気持ちが

少しわかった気がしたよ。

 

 

ま、俺はお金1円もつぎ込んでないんだけど。

 

 

「こういうのも、悪くないでしょ?」

うん。

とっても良かった。

 

 

 

その後、向かう先は。

 

 

 

つづく。